愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
郁子、野木瓜。アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物。学名 Stauntonia hexaphylla。関東南部以西の暖地の山地や山野、海岸近くに自生する。海外では朝鮮半島南部、台湾、中国に分布。別名トキワアケビ(常磐木通)、ウベなど。樹皮は茶褐色だが若い枝では暗緑色。葉は柄があり、5枚前後の小葉からなる。果期は10〜11月。アケビに似た6センチ前後の、熟すと紫色になる果実を付けるがアケビのように裂けることはない。果肉は甘いが種があり食べにくい。根や茎は野木瓜(やもっか)という生薬で、利尿剤になる。日陰棚として植えられることが多い。