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愛宕山の植物 - 夏〜初秋の散策

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ.JPG

盗人萩。マメ科ヌスビトハギ属の多年草。学名 Hylodesmum podocarpum。別名、ホレクサ、モノズキなど。日本全国の道端などの反日陰~日陰でよく見られる高さ0.6~1.2mの在来種。マルバヌスビトハギの亜種で変種、近似種が多い。また、ヌスビトハギ属は日本に9種、世界で400種もある。
花期は7~9月。花は淡紅色で細長い花序にまばらにつき、ハギに似るが、長さ3~4ミリほどと小さい。節果(実)は2節からなる半円形で平たい形をしていて、そろりそろりと歩く盗人の足跡に似ているのでこの名か付いた(牧野富太郎説)。熟した後はいわゆるひっつき虫になって繁殖地を広げる。この画像の花は白く、変異種の一つ。
これによく似たアレチヌスビトハギは1965年に北米から侵入し、日当たりの良い荒地でヌスビトハギの倍程度の大きさの花をつける。葉の形はヌスビトハギより細長く、節果が3節以上ある。在来種を圧迫する駆除対象帰化植物。

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