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愛宕山の植物 - 夏〜初秋の散策

センニンソウ

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仙人草。つる性の多年草。キンポウゲ科センニンソウ属。学名 Clematis terniflora。日当たりの良い道端の薮などで見られる。クレマチスの原種。花期は7〜9月。十字形の4枚の白い花びらは実は花ではなく萼片。花はキンモクセイに似た甘い香りがする。濡れた花粉や葉•茎を折って出る汁に触れると炎症を起こす毒草なので要注意。ウマノハオトシ、ウマノハコボレ、ウシクワズ、ハコボレなどの別名は毒草であることを示している。よく似たボタンヅルも毒性が強く、咲いている姿は遠目には区別できない。

センニンソウの髭.jpg

センニンソウの「ヒゲ」
果実には白く長い毛のある花柱が残り、これをヒゲに見立てて、この名がついた。センニンソウは毒性が強いが、民間療法ではかつて生の葉を扁桃腺炎や神経痛•リウマチの痛みに短時間張るなどして用いられることがあったとのこと。現在、中国産の類似植物は有効な生薬として活用されているが、日本産は用いられていない。

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