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愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策

ソメイヨシノ(樹木)

 染井吉野。バラ科サクラ属の落葉高木。学名 Prunus × yedoensis ‘Somei-yoshino’。エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種で、江戸時代末期に江戸の植木屋が集まる染井村(現豊島区駒込のあたり)で作られて、明治時代以降に全国にひろまった園芸品種。接ぎ木で増やされたクローン種なので、同じ地域では同じ時期に一斉に開花し、一斉に散る。ヤマザクラと異なり、花が咲いた後に葉が出る。
 1918年(大正7年)に360本のソメイヨシノが愛宕山に寄贈され、福岡市内の桜の名所の一つとなりました。しかし、時と共にその数が減り、残念ながら今では桜坂や鷲尾愛宕神社周辺などに残るのみとなり、樹勢が弱った樹も目立っている。愛宕山の桜は2,000本と書かれた記事を見かけるが、それは誇張。

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鷲尾愛宕神社入り口のソメイヨシノ
3月下旬にソメイヨシノの開花を聞くと、多くの人が参拝がてら愛宕山を訪れる。

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桜坂
桜坂は春、見事なソメイヨシノのトンネルに。観音密寺前の坂(階段)は桜坂と名付けられ、春には花見スポットに。

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鷲尾城跡広場のソメイヨシノ
鷲尾山頂上広場も知る人ぞ知る花見の穴場。ソメイヨシノの外、ヤマザクラ、ツクシヤマザクラも咲いている。

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ソメイヨシノの花

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花弁の色の変化
ソメイヨシノは咲き始めの花弁の色が白いが、散りぎわに近づくにつれ、中心部付近がピンク色となり、だんだん濃くなっていく。
他の種のサクラでもほぼ同様な花の色の変化が認められる。

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