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愛宕山の植物 - 早春の散策

ヤブツバキ(樹木)

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藪椿。ツバキ科ツバキ属の常緑高木。学名 Camellia japonica。日本固有種で本州〜沖縄の海岸沿いあるいは山中に多く分布し、乾燥に強い。照葉樹林の代表的な樹で、高さ5~15メートル。葉は厚くて固く、ツヤがある。古くからユキツバキ(日本海沿いに分布し、雪に耐える日本固有種)などと交配され、多くの園芸品種が作られた。春の季語。

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ヤブツバキの花
愛宕山に広く分布。晩冬から早春にかけて赤い花 があちこちで見られる。花の奥には蜜が多く溜まり、メジロやヒヨドリなどが吸いにくる。咲いた後には花弁が散らずに丸ごと落ちる。果実は2~2.5センチの球形をしたさく花。種子からツバキ油を採取する。燈火、薬、化粧、食用に広く用いられてきた。甘味処の「びんつけ屋」(現在休業中)は昔、日本髪の整髪に用いる鬢付(ビンツケ)油を販売する店だった。当時の愛宕山にはヤブツバキが沢山生えていた。

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