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愛宕山の植物 - 夏〜初秋の散策

ヨウシュヤマゴボウ

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洋種山牛蒡。ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属で明治初期に帰化した多年草。学名 Phytolacca americana。北米原産。別名はアメリカヤマゴボウ。全体に有毒で中枢神経を麻痺させ、意識・呼吸障害や心臓麻痺を引き起こし、最悪死に至る。

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ヨウシュヤマゴボウの花
ヨウシュヤマゴボウと似た在来種(中国原産)のヤマゴボウも有毒だが、外見上の違いは、ヨウシュヤマゴボウの花序が下に垂れているのに対し、ヤマゴボウの花序は直立している点。
因みに「山牛蒡漬」等の漬物として土産物で売られているものは、これらと全く別物のキク科アザミ属のモリアザミの根。

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ヨウシュヤマゴボウの実
初秋、実が熟すと黒紫色になり、果汁が服につくとなかなか落ちない。このためか、米国では Inkberry と言われている。染料になり、染め方によって紫、オレンジ、黄土色などに染まる。子供の色水遊びには絶好の材料となるが、避けるべき。

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