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愛宕の森と緑を守る会
愛宕山の植物 - 樹木編
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カジノキ
楮。あるいは梶の木(俗用)。イラクサ目クワ科コウゾ属。学名 Broussonetia papyrifera。雌雄異株の落葉高木。原産地は中国中南部、台湾、東南アジア、インド等。別名、カジ(梶)、コウ(構)、穀。樹皮は和紙の繊維原料として用いられ(画仙紙など)、学名の由来になっている。
古来、カジノキやヒメコウゾ(学名 Broussonetia kazinoki)、あるいはそれらの雑種のコウゾが混同されていたようで(ヒメコウゾの学名はその表れ)、コウゾやヒメコウゾの古名「かぞ」にたいして、それらに似たカジノキは「かぞのき」と呼ばた。それが訛ってカジノキに。
「梶の木」は俗用だが、「楮」の訓読みが「カジ、カゾ、コゾノキ、コウゾ」などで、一般的には「こうぞ」なので混乱する。
カジノキは古代から神木とされ、神事の際に使われた。楮の葉は諏訪神社の神紋。家紋にも多く使われている。女坂の下の谷筋の道、つきあたり付近(探索路室見駅方面出口付近)で見られる。
カジノキの幹。樹皮が和紙の原料として使われた以外に家畜飼料にもなったので、広く栽培されていた。花期は5~6月、果実は7~8月。橙赤色に熟すと食べられる。
カジノキの若葉。若い枝の葉は3~5葉に分かれているが、成長した樹の葉は先の尖った卵形に。
カジノキの成長葉。若葉以外の全ての葉が先の尖った卵形になっている。
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