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愛宕山の植物 - 樹木編

クサギ

クサギ

臭木。シソ科クサギ属の落葉小高木で、全国に分布している。学名 Clerodendrum trichotomum。別名、クサギナ、クサギリ、トーノキ、トリバ、 臭梧桐など、多くの地方名がある。かつてはクマツヅラ科に分類されていた。 葉や茎を傷つけると異臭(ビタミンB剤の臭い?)がするのでこの名に。 藪で最初に侵入する典型的な先駆植物で、害虫が付きにくく、砂防地での緑化樹木としても用いられる。

クサギの花

花期は8~9月。名前とは異なり、花は甘い香りがする。昼にはアゲハが、夜にはスズメガがよく集まる。雄しべは1日で萎れ、その後に雌しべが受粉可能になる。

クサギの実

花が終わると萼が紅紫色になり、星状に開く。中の果実は球形で、熟すと光沢のある藍色に。実は媒染剤無しで空色の草木染めに用いる。萼は渋い灰色の染料になる。

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