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愛宕の森と緑を守る会
愛宕山の植物 - 樹木編
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オガタマノキ
モクレン科オガタマノキ属の常緑高木。学名Magnolia compressa。トキワコブシとも言い、樹高は25mに達します。「小賀玉の木」あるいは「招霊木」とも表記され、モクレン科では唯一の常緑樹で、ミカドアゲハ幼虫の食樹。春の初めに基部がえんじ色で芳香のある白い花をつけます。日本原産で関東中南部以西に分布。八重山以南、台湾にはタイワンオガタマが分布します。園芸店にある栽培種の多くは別種で、中国原産のカラタネオガタマ。
神事に一般にはサカキの枝が用いられていますが、じつは、オガタマノキの枝を用いるのが本来であって、サカキはその代用だといわれている。オガタマノキの入手が難しかったからではないかと思われる。

愛宕神社入口から階段を登った正面(階段の途中)に生えてます。和名は神道でいう「招霊」(おぎたま)が由来。神木として神社の境内に植えられていることが多い。

まだ寒い早春に枝の先端付近に花が開く(2/14撮影)。モクレンやコブシより小さく、3〜4cmほど。白色〜クリーム色で、花弁の付け根付近は小豆色。良い香りがする花であ るが、高い所に咲いているので今のところ確認できない。

オガタマノキの結実。10月にはすでに実が色づいて、オレンジ色の房状に見える。